月姫、そのファンディスク歌月十夜、格闘ゲーMELTY BLOOD&ACTのビジュアルファンブック。編集部や他者による紹介ではなくて、制作者である原画の武内、シナリオの奈須、両名の協力というか全体的にかかわっているのがポイント。 値段が2625円と高いが、2/3がカラーページなのが原因か。しかしカラーイラスト万歳。テキストの内容にも満足です。
月姫読本 Plus Period
amazon:月姫読本 Plus Period

同人時代に出た月姫設定資料集いわゆる青本にプラスαぐらいと思っていたが、用語辞典そしてキャラクターカットのほんの一部を使用したぐらいで、大量のカラーイラスト、それに対応した奈須&武内氏のコメントが中心の読み物となっている。青本とはまったく別物。あと全年齢対象用のため、青本にあったエロエロ絵はカット(゚Д゚)
月姫カラー

ゲームの絵はもちろん、アニメ化にあたってDVD-BOXや雑誌に掲載されたイラスト(アニメ絵ではなく武内氏による絵)、ガレージキッドやゲームのパッケージ、夏&冬コミグッズイラスト、Web上でアップされたのも収録されている。 最初の方から月姫に注目して、ずっと情報を追いかけていた人は一度は見たことがあるかと。新しく描き下ろししたものは無いと思う。でも本にまとまって掲載されているのを見るのはまた格別じゃないでしょうか。

キャラクターごとのイラスト一枚一枚に、武内、奈須ふたりの解説。設定裏話や、ボケやツッコミ。楽しげに語られている。小難しい難解用語や哲学とか謎を深く掘り下げるって感じでは無く、さくっと読みやすい。

見難いと思うけど、左上と右下に武内、奈須氏のコメント欄。
月姫読本 暗黒翡翠拳
奈須: あと、真ん中にあるヘンな立ち絵はなんですか。
武内: 翡翠は回転系のキャラですから(笑)ぐる目とか洗脳探偵のぐるぐるーとかね。この立ち絵の差分作成は凄い楽しかったです。
奈須: 実際動かすと実にスムーズに手を回すのですよこの娘。パラパラ漫画で再現したかったです。

翡翠暗黒拳が見られるとは!

他のイラストだと登場人物のひとり三澤羽居、愛称『羽ピン』の初めて明かされた(?)3サイズがネット上で話題になっている模様。

月姫→歌月十夜→メルティとなるにつれ、線画も塗り(こちらは担当の人がついたんでしょうけど)も進歩しているよなぁと思った。お世辞にもスゴイ上手というイラストじゃないけど味がある。特徴があって、メリハリがあるといいますか。特に歌月十夜やメルティのイベント絵が良くて。琥珀さんの注射器を両手に持ったイラストや、メルティのさっちん、レンの立ち絵も凛々しいですわ。

同人漫画「シエルさんインドです」 シエルがカレー好きになった禁断の秘話が。カリードマルシェという使徒との因縁というか影響されたらしい。んなバカなw
月姫読本 カリードマルシェ

用語辞典としては青本の月姫用語に加えて、歌月十夜、メルティ、空の境界の用語も追加。そのまま追加しただけでなく、青本から削除したり、修正しているところもあって、けっこう弄っているのに感心した。 何を削ったのか、追加したかで、作者の意図を読み取るのも楽しいと思う。

例:蒼崎青子【人名】
青本からカット
『月姫』ではわりと人当たりが良くなっているが、本当は酷いひとです

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もっとも青子は辿り着いただけで、それが何処なのか何なのかちんぷんかんぷんだったそうだ

青本からカット
その姿はまるで反転した秋葉のようだが、本当は黒髪。…って、そうしたらもっと秋葉に似ちゃうじゃん

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『月姫』は青子と志貴の出会いから始まる物語。(以下7行追加)

修正
マジックガンナー、ミスブルー → マジックガンナー・ミスブルー

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遠野志貴にとって重要な人物だが、月姫という物語においてはただの脇役。(以下8行追加)

間違い探しじゃないけど、チェックしてみるのも面白いかも。

2001年5月24日にまんだらけのホームページで掲載されたTYPE MOONロングインタビュー収録。頻繁に月姫2の話が出てくるけど実現するのだろうか?

空の境界のカラーイラスト 8ページ。もっと見たい気が。白黒でも人物のカットと説明があったけど、月姫関連と比べると少ないです。

アニメ真月譚月姫の初回限定DVDについてきた絵本14ページすべて掲載。DVD買わなかったのでこれはかなり嬉しかった。
月姫読本 DVD絵本

最後に、全体的にイラストサイズのバランスが絶妙で『大きくイラストが紹介されてばかりで数が少ないとか、逆に小さい絵を詰め込んでゴチャゴチャしてる』なんてなかったのが良かったなぁ。レイアウトや構成をかなり工夫していると思いました。

関連)公式サイトでの紹介ページ:月姫読本 PlusPeriod